日本MA-T️工業会

ABOUT

日本MA-T️工業会について

日本MA-T️工業会が目指すもの

MA-T®は、17年にわたって研究されてきた除菌・消臭剤のシステムです。2015年には大阪大学との共同研究で、MA-T®は反応すべき菌やウイルスが存在するときに必要な量だけ水性ラジカルを生成する「要時生成型亜塩素酸イオン水溶液」であることが明らかにされました。さらに、MA-T®は触媒の配合率を変えることで反応を制御できることも分かっています。
このようなMA-T®の特性は、除菌・消臭に留まらない、さまざまな分野への応用が期待できるものです。感染症対策やカーボンニュートラルの実現に活用できる技術であり、久しぶりの「日本発の大型基盤技術」とも言える、無限の可能性が秘められています。
可能性にあふれたMA-T®を、どうすれば世に広めることができるのか?
日本だけでなく世界にMA-T®の技術を展開し、さまざまな場面で役立ててもらうにはどうすればよいのか?
このような視点に立ち、誰もが参加でき、産官学の連携でMA-T®の価値向上と普及を行うことができる、オープンイノベーションのプラットフォームとして「日本MA-T️工業会」を設立する運びとなりました。

それぞれが見出すMA-T®の可能性

現在、日本MA-T️工業会には各分野をリードする90社※の皆さまにご参加いただいております。工業会にご参加いただくにあたり、事前にMA-T®をお渡し、各社でMA-T®を評価いただくようにお願いしています。 参加企業が当初の予想を超えて増えているのは、とても喜ばしいことです。なぜなら、皆さまがそれだけMA-T®を高く評価していただいたことの現れでもあるからです。皆さまがそれぞれの得意分野で「MA-T®を活用できる」と感じてくださったからこそ、このオープンイノベーションに加わってくださいました。皆さまの期待に応えるため、日本MA-T️工業会はMA-T®に関する研究結果や最新ニュースの配信だけでなく、認証制度の構築と運営やワーキンググループによる規格基準およびMA-T®の活用ルールの策定などを行い、皆さまがMA-T®をより自由に、かつ正しく広めていただける環境を整えてまいります。皆さまの横の連携を促し、MA-T®の活用を促進することで、1+1が2以上の、3にも4にもなるような、新しいMA-T®の新領域が生まれてくればこの上ない喜びです。
※2022年9月末時点。

課題解決に向けた社会実装の取り組み

MA-T®活用の大きなステップとして、社会実装の取り組みがあります。社会実装とは、研究成果を実際に社会で使われるものにするための活動で、社会課題の解決につなげる大事なステップです。
現在、日本をはじめ世界中が新型コロナウイルス感染症の脅威にさらされています。そうした中、感染防止の切り札としてMA-T®に期待が寄せられています。
すでにプロ野球やJリーグ、大相撲などのプロスポーツや、コンサートや演劇などのエンターテインメントの分野で、MA-T®を用いた試供品を観客に配布する取り組みが実施されています。また、医療機関や介護施設などでも MA-T®を試験的に使用する取り組みが進められています。
なお、MA-T®はアルコールや次亜塩素酸などの代替として、新型コロナウイルス感染症が広まる前から航空機や空港、ホテル、防衛施設などで導入されてきました。
感染防止の役割も期待されることから、MA-T®の社会実装は今後さらに加速することが予想されます。
社会実装の過程で得られた知見は、もちろん参加企業の皆さまと共有してまいります。MA-T®を活用することによって、社会課題の解決につながり、さらには皆さまにとってもメリットがある。そのような、すべての人の役に立つ枠組みを構築するのが日本MA-T️工業会の使命の1つです。

MA-T®でより良い社会を実現するために

「すべての人に役立つ」とは、社会貢献そのものです。MA-T®の応用分野である「感染症対策」「医療ライフサイエンス」「食品衛生」「農業林業」「表面酸化」「エネルギー」は、どれも人々の健康と持続的な環境づくりに役立つもの。MA-T®を使うことによって社会課題が解決されることになれば、国土強靭化、さらにはSDGs(持続可能な開発目標)の実現にも貢献できます。
MA-T®でより良い社会を実現したい。志をともにする同士がこんなにもたくさんいることを心強く思います。それと同時に、今後さらに同じ想いを持つ仲間が増えてくださることを願ってやみません。
これからも日本MA-T️工業会に皆さまのご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人 MA-T️工業会代表理事

(アース製薬株式会社 代表取締役)

川端 克宜

MA-T®で感染症対策から産業創造まで

日本で生まれたMA-T®は、流行性ウィルスなどの感染症対策をはじめ、エネルギーやライフサイエンス、医療、素材開発などの広範囲な応用が期待されています。
日本MA-T️工業会は、MA-T®活用のプラットホームとなり、MA-T®の普及と価値向上のため、オープンイノベーションを推進することで、MA-T®産業を創造し、会員企業の経済活動を促進できるよう努めます。 ご賛同いただける企業様のご入会をお待ちしております。

日本MA-T️工業会の事業分野

MA-T®の幅広い可能性により、日本MA-T️工業会の事業も6つの分野で構成されます。

今後の展望

日本MA-T️工業会の今後の主たる活動は、MA-T®の社会実装に向けた取り組みです。
オールジャパンの体制でオープンイノベーションを推進し、地球規模で社会課題を解決していくことを目指します。

オールジャパンの体制(産官学の連携)
日本MA-T️工業会(産)、各省庁・各自治体(官)、MA-T学会(学)の産官学が連携し、MA-T®のインフラ整備を推進します。

社会実装のフェーズ

MA-T®の社会実装には、いくつかの段階(フェーズ)を経ていく必要があります。下図は、MA-T®の取り巻く現状と今後の展開を図式化したものです。日本MA-T️工業会の6つの分野、それぞれによって進捗は異なりますが、本格的な社会実装に向けて、今後さらなる取り組みを同時並行的に進めていくことが求められます。

一般社団法人日本MA-T️工業会の概要

名 称
一般社団法人 日本MA-T️工業会(ニホンエムエイティコウギョウカイ)
Japan MA-T Industrial Association
設立日
2020年11月2日
法人形態
非営利徹底型(余剰金の分配不可・収益事業以外は非課税)
所在地
〒101-0042 東京都千代田区神田東松下町41-1
目 的
・MA-T®の普及と価値向上
・MA-T®活用のプラットホーム構築
・オープンイノベーションの推進による科学技術の向上
・MA-T®産業の創造
役員体制
【代表理事】 川端 克宜(アース製薬株式会社 代表取締役社長)
【専務理事(兼事務局長)】 安達 宏昭(株式会社dotAqua 代表取締役社長)
【常務理事】 桜井 克明(アース製薬株式会社 執行役員)
【理  事】 高森 清人(株式会社エースネット 代表取締役社長)
【理  事】 金谷 年展(<一社>レジリエンスジャパン推進協議会 常務理事)
【理  事】 荻原 弘子(株式会社アプリコット 代表取締役社長)
事業内容
・MA-T®に関する調査、研究
・MA-T®に関する情報発信
・MA-T®に関する認証制度

会員種別・組織図

入会・会員移動・退会、総会、資産および会計

■入 会
入会申込書に工業会が定める2社の推薦状と共に提出。
理事会の3分の2以上の承認。
入会金、年会費の払い込みを持って入会資格を取得。
■会員移動
会員移動は移動届を提出し、理事会の3分の2以上の承認。 ※差額の取り扱い (他の会員種別の移動についても同様の取り扱いとする) 一般会員から正会員への移動は、既納入会金・年会費の差額を納入する。 正会員から一般会員への移動は、既納入会金・年会費は、返却しない。
■退 会
退会届を提出(既納入会金・年会費等の返還無し)。
■目 的
会員総会は、会員相互の情報共有の為に開催する
■招 集
会員総会は、理事会の決議に基づき代表理事が招集
■報告事項
1、事業計画・収支予算 2、事業報告・収支決算 3、会則の変更 4、役員の選任及び解任 5、前各号のほか理事会で必要と認めた事項
■事業年度
毎年1月1日に始まり12月31日に終わる。
■剰余金の分配
この法人の剰余金の分配は、行わないものとする。
■事業報告及び決算
監事の監査、理事会の承認を経て、定時社員総会に提出。 一 事業報告 二 貸借対照表の承認 三 損益計算書の承認
■残余財産の処分
社員総会の決議を経て、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律第5条第17号に掲げる法人又は国若しくは地方公共団体に贈与するものとする。
■MA-T®の会則
こちらをご参照ください。